◆お手入れ、頑張りすぎていませんか?
お風呂から出たら、水分が蒸発する前に光速でローションをしみ込ませ、乳液、美容液、クリームでしっかり保湿。さらには寝る前にパックまで・・・。
そんなふうに熱心にお肌のお手入れをしている方は結構多いと思います。
手をかけただけ、きれいになれる。
努力は結果に現れる。
そう思ってやっていたお手入れが、実は自分の肌を傷つけていたとしたらどうしますか?
自分のかわいい肌ですもの。
ついつい過剰なケアをしてしまいがちなのが乙女心というもの。
でも、実は化粧品を使いすぎることは肌に対して大きなストレスを与える原因にもなるのです。
◆美肌の人に限って「お手入れをしていない」問題
たまにすごく美肌の人に会ったとき、どういうお手入れをしているのか聞きたくなったりしませんか?
「ねえねえ、スキンケア、何してるの?」
「え、特になんにもしてないよ。基本すっぴんだし」
「え? いやいやいや、うそでしょう???」
こんなシチュエーション、たま~にあります。
お手入れをしないのに美肌な人は、もって生まれた肌がキレイだし、お手入れしなくても平気な強い肌だから、比べても参考にならない。
ついついそんな風に考えてしまいますが、実は、
お手入れをしていないからこそ美肌を維持できている、
という場合も多いのです。
◆過剰なお手入れがダメな理由
お手入れをしない方が美肌になれる。
そんなまさか、と思われるかもしれませんが、これからその理由を説明したいと思います。
1)過剰なお手入れはお肌を弱くする
常にお肌に過剰な保湿をしていると、肌はどんどん自ら潤う力をなくしてしまいます。自分でうるおい成分を出さなくても、常に肌がクリームなどでおおわれている状態を作ると、肌はその状態に慣れてしまいます。
いざ、何もつけていない状態になったときに、ものすごく乾燥したり、突っ張ったりする肌になってしまう可能性があります。
2)肌を触りすぎることで摩擦が負担になる
何品もの化粧品を使うということは、それだけお肌をこする回数が増えることになります。刺激に弱い肌の場合は、もうそれだけでお肌は悲鳴を上げている状態に。
肌の角質層はたった0.02mm。とても薄くて繊細です。こすりすぎないように優しくケアしてあげることが大切です。
3)化粧品の数が増えると、それだけ肌につける防腐剤等も増える
多くの化粧品にはパラベンなどの防腐剤や界面活性剤、シリコン等様々な化学成分が使われています。1品1品では、それほど肌に負担にはなりませんが、使う数が増えるということは、それだけ肌に蓄積する防腐剤や界面活性剤の量も増えるということです。
数年前に起こった化粧品によって色素が抜けてしまうという事件でも、被害にあった方々は、同じ成分の入った商品をライン使いしている事が多かったといわれています。逆に言うと、1品だけの使用の場合は、特にトラブルにつながらなかったのです。
化粧品は、なるべく肌に刺激の少ないもの、無駄なものが入っていないものを選び、使う品数を減らすことがおすすめです。
いかがでしょうか?
化粧品はただ「たくさん使ってしっかり保湿」するのがいいわけではないということが、お分かりいただけたでしょうか。
1品だけで手軽にすんで、しかもトラブル知らずの美肌になれるのだとしたら、こんなにうれしいことはありませんよね!